今回はステータスカードとして高い人気があるダイナースクラブカードの保有メリットやポイント制度などを、初心者にもわかりやすく解説。
特にこれからダイナースクラブカードを作ろうかと迷っている…という方は是非、この記事を読んでその特徴や落とし穴を把握してみてください。
ダイナースクラブカードは使い方次第でお得にも損にもなりえるカードですよ。
ダイナースクラブカードの基本情報:
早速、ダイナースクラブカードの年会費や審査難易度といった基本情報からまとめていってみたいと思います。
年会費はいくらかかる?:
まず、ダイナースクラブカードを1年間保有するためには、年会費として24,200円(税込)の費用負担が必要になります。
これだけを見ると『うーん、自分にその金額を負担できるかなぁ…』とすこし不安になってしまうものですが、あくまでこれは年会費。
1ヶ月あたりの月額負担で考えるとだいたい2,000円程度の支払いでOKなので、そう考えればそこまで大きな負担でもないのかなぁ…と思えるはずです。
- 1年単位の年会費で考えると:少し高いかも
- 1ヶ月単位の負担で考えると:負担は重くない
そのため、毎月このくらいの費用を負担してでもダイナースクラブカードを持つ価値があれば保有、ちょっとそんなにはカードを活用できないな…と捉える方は保有を諦めるのが無難かも。
これから紹介するダイナースクラブカードのサービス内容を見たうえで、自分にとって2,000円が高いのか安いのかの判断をして貰えればと思います。
入会金や発行費用は0円:
念のため、ダイナースクラブカードを保有するために費用となる別の費用をまとめるとこんな感じ。
費用項目 | 必要金額 | 解説 |
---|---|---|
入会金 | 無料 | ダイナースクラブへの入会金は不要です。 |
事務手数料 | 無料 | 申込の際に事務手数料が取られるようなこともありません。 |
発行費用 | 無料 | ダイナースクラブカード発行にかかる費用も0円です。 |
郵送費 | 無料 | カードの郵送も無料で送ってきてくれます。 |
ご覧のようにダイナースクラブカードの作成&保有には年会費以外の費用はかからなくなっているので、ご安心ください。
審査基準の概要:
続いてダイナースクラブカードの審査基準、入会基準については下記の通り。公式サイトに書かれている内容としてはこんなシンプルなものだけとなります(公式サイトはこちら)。
年齢27歳以上の方
ただ、だからといって27歳以上であれば無職やフリーターでもダイナースクラブカードを入手できるのか…といえばそんなことは無し。
ご存知のようにダイナースクラブカードの入会審査は他のクレジットカードよりも厳しいと言われている状況があるので、年収の低いフリーターやパート職員等の方は入手が難しいと思われます。
- 年収の低い人:作成は難しいかも
- 職業が不安定な人:作成は難しいかも
- 年収が高い人:作成できる可能性あり
- 職業が安定的な人:作成できる可能性あり
ではどのくらいの年収がある職業の方であればダイナースクラブカード保有が出来るのか、これについては残念ながら詳細不明。
ダイナースクラブを管理している三井住友トラストクラブ側でも正確な審査基準を公表していないため、現状では推測することしか出来ません。
当サイトで審査基準を推測:
参考までに当サイト「クレジットカードの読みもの」の推測としては、『年収500万円以上の、正社員や公務員、もしくは企業経営者の方』といった感じだと予測。
他、個人事業主や自由業の方でも作成できる可能性はありますが、パート主婦や派遣社員の方はどんなに年収が高くても難しいでしょう(年収さえ高ければ可能性はゼロではない)。
これらをまとめると下記のような表になります。
対象 | 審査 | 対象 | 審査 | ||
---|---|---|---|---|---|
会社経営者 | 大企業経営者 | ○ | 公務員 | 国家公務員 | ○ |
大企業役員 | ○ | 地方公務員 | ○ | ||
中小企業経営者 | ○ | 団体職員 | ○ | ||
中小企業役員 | ○ | 士業 | ○ | ||
正社員 | 上場企業勤務 | ○ | 個人事業主 | 医療関係 | ○ |
大企業勤務 | ○ | 不動産収入 | ○ | ||
中堅企業勤務 | ○ | 店舗経営 | △ | ||
小規模企業勤務 | ○ | 自由業 | △ | ||
非正規雇用 | 契約社員 | △ | 学生 | 大学院生 | × |
期間工 | × | 大学生 | × | ||
派遣社員 | × | 専門学校生 | × | ||
アルバイト | × | 短大生 | × | ||
パート | × | 高校生 | × | ||
家内労働者 | × | 中学生以下 | × | ||
年金受給者 | △ | 無職 | 資産あり | △ | |
専業主婦(主夫) | × | 資産なし | × | ||
生活保護 | × | 家事手伝い | × |
審査突破が難しそうならアメックスもおすすめ:
ちなみに。
ダイナースクラブカードと並ぶステータスカードとして有名なアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、実はここまで審査基準は高くありません。
それゆえ、ダイナースクラブカードの審査基準だとちょっと作れそうもないな…と思われた方は、同様に高いステータス性のあるアメックスゴールドを検討ください。
こちらなら年収300万円前後の方でも作成が可能ですよ(詳しくは下記記事を参照)。
利用限度額は存在する:
次に、ダイナースクラブカードを作りたい方の中には、『ダイナースクラブカードなら利用限度額が存在しないから』と思っている方も多いのですが、これはただの都市伝説。
実際にはダイナースクラブカードであっても利用限度額が存在するので、くれぐれもご注意ください。
勘違いして申し込むと、こんなはずじゃなかったのに…と後悔します。
限度額は存在するけどすごく高め:
ではなぜダイナースクラブには利用限度額が存在しない…なんて情報が広まったのかというと、それはダイナースクラブカードでは各保有者に対して一律の利用限度額を設定しない仕組みになっているため(公式サイトにも下記記述あり)。
- ご利用可能枠: 一律の制限なし
要するに限度額が100万円なのか300万円なのか500万円なのかといった上限はダイナースクラブカード保有者の利用状況によって常に引き上げられていくため、まるで利用限度額が存在しないかのように感じられるわけですね。
- 間違い:ダイナースクラブカードには限度額がない
- 正解:まるで限度額がないかのように、高い限度額が設定されている
詳しくはダイナースクラブカードの利用限度額を解説した、下記記事を参考にどうぞ。
海外旅行傷害保険がかなり充実:
ダイナースクラブカードはステータスカードらしく、付帯保険も非常に充実しています。
たとえば縁起でもないかもしれませんが、ダイナースクラブカード保有者が飛行機事故で亡くなってしまった場合、最高1億円の保険金が遺族に対して支払われることに(海外旅行傷害保険もしくは国内旅行傷害保険によって)*1。
そのため、小さいお子さんがいらっしゃる家庭の方で、自分が一家の稼ぎ頭になっている…という場合であれば、ダイナースクラブカードを保有&旅費を決済することが家族の安心にも繋がることでしょう。
- ダイナースクラブカード有り:
旅行や出張の際に、万が一のことが起きた場合に最高1億円の補償あり - クレジットカード保有なし:
旅行中や出張中で事故が発生しても補償なし(遺族にお金が残らない)
特に飛行機に頻繁に乗る機会が多かったり、ちょっと危険な国に渡航することが多いのであれば、ダイナースクラブカード1枚の補償があるだけでもずいぶんと心強いと思いますよ。
更に死亡時以外にも下記のような補償あり…と、総合的に安心です(ダイナースクラブ公式より引用)。
補償内容 | 補償内容の解説 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 事故にあって亡くなった場合やお体に障害が残った場合 |
疾病治療費用 | 突然の高熱! 病院での治療が必要になった場合 |
救援者費用 | 骨折で長期入院。ご家族に駆けつけてもらうことになった場合 |
携行品損害 | 観光中、大事なカメラを落して壊してしまった場合 |
賠償責任 | ホテルに宿泊中、誤ってホテルを水浸しにしてしまった場合 |
他の付帯保険も充実:
加えてダイナースクラブカードにはカード払いで購入した商品に保険をかけられる「ショッピングリカバリー保険」が付帯しています。
ショッピングリカバリー保険とは
ダイナースクラブカードを利用して補償期間中に購入した商品が購入日(配送等による場合には商品の到着日)より90日以内に、破損、盗難、火災などの偶然な事故により損害を被った場合に適用となります。
事前に通知いただく必要はありません。ダイナースクラブカードでお買い上げいただいた商品について、自動的に補償されます。
この保険は引用部分にも書いてある通り、ダイナースクラブカード払いをするだけで自動的に購入商品に保険をかけられるため、高額品の購入時に役立つ可能性大。
とりわけブランド品の購入頻度が高い方にとって有り難い保険になることでしょう。
盗難保険ももちろん備わっている:
また、万が一、財布ごとダイナースクラブカードを盗まれてしまったり、落としてしまった時の補償(盗難保険)も完備。
- 紛失して不正利用された:盗難補償の対象
- 通販サイトから情報漏えい:盗難補償の対象
- スリに財布を盗まれた:盗難補償の対象
仮に1億円不正利用されたとしてもカード保有者は1円も負担しなくてOKなので、クレジットカードは不正利用が怖い…と思っている方にもおすすめです(詳しくはダイナースクラブ入手後の利用規約を参照)。
仕事の支払いにも使うなら:
取引先への支払いや、商品の仕入れ、広告費の支払いなどにダイナースクラブカードを使う予定があるのであれば、最初からビジネス関連の支払いに特化したビジネスカードを作るのもひとつの手。
年会費はダイナースクラブカードよりも若干あがってしまいますが、その分、追加カードを取締役や従業員にも渡すことが出来るため、会社関連の支出管理がグンと楽になります。
また、銀座にある経営者の方が集まる「銀座サロン」も利用可能…と、経営に横のつながりを求める方にもおすすめです。
仕事で使うならビジネスカードを:
尚、会社経費の支払いに通常のダイナースクラブカードを利用すると、利用規約違反になってしまう可能性があるのでこの点はご注意ください(規約において会社経費の支払いに使ってはいけないことになっているため)。
仕事関連の支払いもするのであれば、最初からダイナースクラブ ビジネスカードを作っておくほうが無難ですね。
詳しくは法人カードについてまとめた下記記事を参考にどうぞ。
発行は三井住友トラストクラブ:
ダイナースクラブカードの基礎知識、最後は発行会社について。
2015年まで日本におけるダイナースクラブカードの発行はシティグループの会社である「シティカードジャパン株式会社」が担当していましたが、2015年12月に三井住友信託銀行系の三井住友トラストクラブが発行&管理をするクレジットカードブランドに変更済み(当時の公式リリースはこちら)。
- 過去:シティカードジャパンが管理&発行
- 現在:三井住友トラストクラブが管理&発行
三井住友トラスト・ホールディングス株式会社(取締役社長:北村 邦太郎)の子会社である三井住友信託銀行株式会社(取締役社長:常陰 均、以下「三井住友信託銀行」)は、シティカードジャパン株式会社(代表取締役社長:オスカー・ハヴィエル・マンジニ、以下「シティカードジャパン」)の全株式の取得(以下「株式取得」)に関し、株式取得後の同社の社名を下記のとおり変更するとともに、同社の代表取締役会長および代表取締役社長を内定しましたのでお知らせいたします。
まぁシティグループのクレジットカードが欲しかった方にはちょっとした痛手なんですが、ダイナースクラブのブランド力はシティのロゴマークがなくても十分に高いものがあるので心配無用といったところ。
引き続き、日本国内を含め海外でも、その高いステータス性が維持されていくものと思われます。
サービス内容の変更も特になし:
加えて気になるサービス内容の変更についても今のところほぼ無し。
むしろICチップ付きのダイナースクラブカード発行が2016年4月からはじまったことや、Mastercardブランドのコンパニオンカードが無料発行されるようになった分だけ改善がされたとも言えますね。
今後も更に安心&安全に使えるクレジットカードブランドになっていくことでしょう。
医者や弁護士じゃなくても作成可能:
ダイナースクラブカードといえば医者や弁護士じゃないと作れないとか、自己所有の持ち家がないと審査に通らない…なんて言われた時代もありましたが、現在ではごくごく平均的な正社員であっても審査突破は可能。
- 過去:弁護士や医者じゃないと作れないと言われていた
- 現在:平均的な正社員でも作成可能
バブル当時のような審査難易度はもはやないので、安心して申込をしてもらえればと思います。
ダイナースクラブカードの保有メリット:
基礎知識の次はダイナースクラブカードを保有する上でのメリットについて。
これらのメリット&優待内容が年会費負担よりも大きいと思うのであれば、みなさんにとってダイナースクラブカードの保有価値あり…ということですよ。
国内空港ラウンジが無料利用できる:
ダイナースクラブカード保有者は、日本国内にある主要空港のラウンジが無料利用可能(空港ラウンジの解説はこちらを参照)。
羽田空港、成田空港、関西国際空港、福岡空港、新千歳空港といったように、主な空港であればだいたいダイナースクラブカード会員が使えるラウンジが完備済みなので、飛行機に乗る前の時間を有効活用したいとか、離陸前の時間くらいはゆったりとした椅子で新聞でも読みたいと考えているビジネスパーソンにおすすめです。
家族会員も無料で使える:
また、ダイナースクラブカード保有者だけでなく、家族カードを保有している配偶者や両親などの家族も空港ラウンジを無料利用可能。
- 親カード保有者:国内空港ラウンジ利用可能
- 家族カード保有者:国内空港ラウンジ利用可能
夫婦揃って空港ラウンジを使う…なんてことも、あらかじめ家族カードを発行しておけば大丈夫です。
海外空港ラウンジも無料利用できる:
ダイナースクラブカードは国内空港ラウンジだけでなく、海外の主要空港内にある空港ラウンジも無料で利用可能。
- 一般的なゴールドカード:国内空港ラウンジのみ
- ダイナースクラブカード:国内&海外空港ラウンジも利用可能
その数なんと国内外1,300ヵ所近く。
国内/海外1,300ヵ所近くの空港ラウンジを会員ご本人様は無料でご利用いただけます。
地域によっては、通常ビジネスクラス以上の航空券や、上級ステータスをお持ちの方しかご利用いただけない航空会社のラウンジも利用可能。
旅のはじまりに心が躍るひとときを、旅の終わりにくつろぎたい時間をより快適にお過ごしください。
ロサンゼルス国際空港、シャルルドゴール空港、香港国際空港などなど、様々な海外空港でエアポートラウンジが使える点も大きな魅力なので、海外出張や海外旅行によく行く方にもダイナースクラブカードはおすすめできます。
※とにかくたくさんの海外空港ラウンジを使いたい方は、下記記事も参考にどうぞ。ダイナースクラブカードでも後述するプラチナカードを利用すれば有料にはなりますが、海外の空港ラウンジを幅広く利用できます。
プラチナカードが無料で追加発行可能:
ダイナースクラブカードを保有中の方は、Mastercardブランドのプラチナカード「TRUST CLUB プラチナマスターカード」を追加発行可能。
本会員も家族会員も無料で追加できるカード
Mastercard®のプラチナグレードの“TRUST CLUB プラチナマスターカード”を、ダイナースクラブカード会員様は年会費無料でお持ちいただけます。
この2枚でさらなる便利さと、これまで以上に特別な時間をお届けします。
この背景には『ダイナースクラブカードってステータス性は高いけど、支払いに使えないお店が多くて使いにくいんじゃないの?』なんて心配される方が多かったことがありましたが、Mastercardブランドのプラチナカードを追加発行可能となった現在では下記のように改善済み。
- ダイナースクラブが使えるお店:
ダイナースクラブカードでそのまま支払い - ダイナースクラブが使えないお店:
Mastercardブランドのプラチナカードを利用して支払い
ダイナースクラブカードが使えるお店ではダイナースクラブカードを利用し、使えないお店ではMastercardブランドのプラチナカードを使えば万事OKです。
追加カードは発行費&年会費無料:
こう書くと『いやいや、そうはいってもカード追加には年会費がかかるんでしょ?』と勘ぐられるかもしれませんが、ダイナースクラブカードで追加発行できるTRUST CLUB プラチナマスターカードは発行費&年会費も無料のカード。
- 発行費:無料
- 年会費:無料
それゆえ、追加発行しても年会費がかかることはないので、うまく活用すれば他社発行のクレジットカード代を節約できるメリットもありますよ(すでに保有中のVisa or Mastercardのクレジットカードを解約できるってこと)。
レストラン代が最大半額に:
ダイナースクラブカード保有者は「エグゼクティブダイニング」と呼ばれる優待サービスを利用可能。
このサービスをざっくり解説するとレストランのコース料金が1名分無料になる…というものなので、夫婦や恋人と2人で食事に行く機会が多い方にはこれだけでダイナースクラブカードの年会費の元くらい取れることでしょう。
- 2名で利用:1名分無料
- 3名で利用:1名分無料
- 4名で利用:1名分無料
会員様を含む2名様以上で所定のコース料理をご利用いただくと、1名様のコース料金が無料
和食にフレンチにエスニック料理に…と、様々な料理をリーズナブルに堪能できます。
優待が受けられるのは都市部が中心:
但し、エグゼクティブダイニングのサービスが受けられるのは主に東京、大阪、愛知といった都市部のお住まいの方が中心。
- 都市部:登録店舗が多い
- 地方:登録店舗なし
東京都やには全部で152件の優待可能レストランがありますが、福島県、秋田県、岡山県、山口県などなどには店舗が1つもない状況があるので、このサービス目的でダイナースクラブカードを作る場合はご注意ください(エグゼクティブダイニングの対象レストラン一覧)。
コナミスポーツの法人会員になれる:
ダイナースクラブカード保有者は、大手フィットネスクラブであるコナミスポーツを法人会員として利用可能。
コナミスポーツクラブ優待
全国に展開する「コナミスポーツクラブ」を法人会員料金でご利用いただけます。
法人会員のメリットは主に2つ。
1つはコナミスポーツクラブの会員に一般会員よりも安い月会費でなれる点です。
これはすでにコナミスポーツに通っている方でも適用となるので、フィットネスクラブの月額会費を安くしたい方にも魅力的なメリットになるのではないでしょうか?
都度料金で全国のスポーツジムを使う:
2つ目はコナミスポーツクラブ会員にならなくても、1回1回の都度料金でコナミスポーツクラブを利用できるというもの。
たとえば普段は違うフィットネスクラブの会員になっている方が、大阪や札幌に出張にいった時にコナミスポーツクラブを利用する…なんてこともこれなら可能。
法人会員料金から月5回まで500円引きに!試しに一度通ってみたい、定期的に通えない場合などにご利用ください。
都度利用では、全国のコナミスポーツクラブの他、法人会員利用提携施設での利用も可能です。
国内出張が多い方や、出張先でも身体を動かしたい方におすすめです。
ブラックカードへの道が開ける:
ダイナースクラブカードを保有する隠れたメリットとしては、ダイナースクラブブランドのブラックカードである「ダイナースクラブプレミアムカード」保有への道が開けること。
たぶんこのルートが現在、一番簡単にブラックカードを入手できる道になるはずなので、『いつかはブラックカードを持ちたい!』といった願望をお持ちの方は、まずはダイナースクラブカード保有からはじめてもらえればと思います。
ダイナースクラブプレミアム入手方法は?
では、どのようにすればダイナースクラブプレミアムカードを入手すできるのか、それはダイナースクラブカードをとにかく買い物や公共料金の支払いで利用すればOK。
年間利用額があがってダイナースクラブ側より『この人はブラックカード保有にふさわしい人だ』と判断されれば晴れてインビテーションと呼ばれる招待状が三井住友トラストクラブより送られてくるはずです。
最近だとだいたいダイナースクラブカード保有から1年ちょっとでインビテーションが届くようですよ。詳しくは下記記事を参考にどうぞ。
ちなみに私もダイナースクラブプレミアムカード保有者ですが、私は社会的信用力が乏しい個人事業主なので、インビテーションが届くまでに3年以上かかりました(苦笑)
結構、買い物で使っていたはずなんですけどね。
ダイナースクラブカード自体が保有メリット:
ダイナースクラブカードは持っていること自体が保有メリット…という考えも。
やはり「ダイナースクラブカードを持っている=お金持ち」とか、「ダイナースクラブカードを持っている=社会的信用がある」と思ってくれる外野は今もまだまだ多いので、そういう自己ブランディングを高めたいと思ってる方は年会費負担が重くても持つべきなのかもしれません。
イメージするならBMWやベンツに乗っている感覚に近いですね。女性、部下、取引先などにポジティブなイメージを作りたい方はどうぞ。
使う上での注意点や落とし穴:
続いてダイナースクラブカードを使う上での注意点や落とし穴も解説。
良い部分だけでなく悪い部分もしっかり把握しておくと、作成した後に後悔しませんよ。
年会費はやはり高い:
ダイナースクラブカード保有最大のデメリットといえば、やはり年会費が高めなこと。
当記事の中でも何度も書いていますが、この年会費を払ってでもこのカードを使う価値があるかないかで、保有を検討してみてほしいなと思います。
その上で年に2回以上は高級レストランで食事したい方、飛行機による移動が多い方、とにかくクレジットカードにはステータス性を求めたい方などであれば問題ありませんが、クレジットカードは支払いに使えればいいとか、ポイントがとにかく貯まるクレジットカードのほうがいいという節約志向の方にはやや不向き。
- 海外によく行く方:お得
- レストランで食事したい方:お得
- ステータスが欲しい方:お得
- 支払いだけに使う方:損かも?
そういった方はダイナースクラブカードよりも年会費無料でポイントが貯まりやすいカードを選んだほうが無難でしょう(おすすめカードは下記の通り)。
Visaカードに比べると使える店が少ない:
ダイナースクラブカード2つ目のデメリットとしては、Visaカードやマスターカードといったクレジットカードよりも使えるお店の数が少ない点。
ざっくりVisaカードが使えるお店の数を100とすると、だいたい70~80くらいしか使えるお店はないので、『とにかくどこでもクレジットカード払いをしたい!』と思う方はダイナースクラブカードの1枚持ちだと不自由さを感じるかもしれません。
2枚持ちなら問題なし:
ちなみにこのデメリットの解消方法は単純で、前述の通り、年会費無料で追加発行できるTRUST CLUBプラチナ マスターカードを利用すればOK。
こうすればダイナースクラブカードが使えるお店ではダイナースクラブカードを使い、使えないお店ではVisaやMastercardを利用できるようになります。
- ダイナースクラブが使えるお店:ダイナースクラブカードで払う
- ダイナースクラブが使えないお店:コンパニオンカードで払う
もちろん、VisaやMastercardがあれば海外出張や海外旅行の際にも安心。異国の地でも支払いに困ることがなくなりますよ。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
お店によっては支払いでトラブルに:
ダイナースクラブカードは従来、ICチップを搭載していないクレジットカードだったために、ICチップが搭載されたダイナースクラブカードを利用する際にちょっとしたトラブルになることがあります(カード決済機がダイナースクラブ=ICチップなしとして認識することでエラーとなる)。
こちらは慣れてくると自分で対処することもできるんですが、店員側が柔軟に対応してくれないケース等、使いたいのに使えないケースもあることはご了承ください。
主に古いお店や個人商店等で遭遇する可能性ありです。
よくある質問とその答え:
まだまだダイナースクラブカードに関する疑問がある方のために、よくある質問とその答えをQ&A形式で作ってみました。興味がある項目があればお読みください。
Q.年会費無料のダイナースクラブカードはあるの?
現在、年会費無料で持てるダイナースクラブカードは存在しません。
過去を遡ると、シティバンク銀行の利用者向けに発行されていたダイナースクラブカードなら一定の利用条件をクリアすることで年会費の無料化が可能…でしたが、ダイナースクラブの発行がシティバンク銀行から三井住友信託銀行に変更となった現在ではもはや入手不可能。
- 間違い:
年会費無料のダイナースクラブカードがある - 正解:
一定の条件をクリアすると年会費無料になるダイナースクラブカードが過去には存在した
今後も年会費無料のダイナースクラブカード復活は望みは薄だと言えそうです。
年会費を下げることは可能:
年会費無料のダイナースクラブカードが存在しないことはわかったけれども、それではダイナースクラブカードの年会費を下げる方法はないのか?というと、こちらは可能といえば可能です。
それは三井住友信託銀行が発行しているダイナースクラブカードを入手する方法。
要するに銀行口座保有者向けに発行されているダイナースクラブカードであれば、通常のダイナースクラブカードとは違って下記のように年会費優遇があるのですね(引用元はこちら)。
年会費特典
利用条件を達成いただくと、本会員の年会費、通常24,200円(税込)が13,200円(税込)となります。
但し、デメリットは言うまでもなく、三井住友信託銀行に銀行口座を保有する必要があること。
さすがにそこまでしてダイナースクラブカードの年会費を下げたい方は少ないかと思われるので、いくら年会費割引のためとはいえ、入手を諦めるほうが無難かもですね。
- 三井住友信託銀行に口座開設OK:割引される可能性あり
- 三井住友信託銀行に口座開設したくない:会費割引は無理
参考までに年会費が割引になる条件は下記の通り。
年会費特典利用条件
- 初年度:新規入会後3カ月以内のカードご利用金額20万円以上
- 次年度以降:年間(前年度)のカードご利用金額50万円以上
ハードルとしてそこまで高いものではありませんが、年度によっては50万円を使えず、通常年会費を払うこともありそうです。
年会費が安いダイナースクラブカードが存在した:
三井住友信託銀行に銀行口座を保有すると、一般には流通していない青いダイナースクラブカード「三井住友信託ダイナースクラブカード ブルー(通称:青茄子)」を作成可能になる隠れメリットが存在…したんですが、こちらは2022年10月に新規募集が停止済み。
年会費2,750円の激安ダイナースクラブカードとして人気があっただけに、発行停止は残念でなりません。
今後も復活する見込みは低そうなので、諦めるほかなさそうです。
さぁダイナースクラブカードを作ろう:
ここまでダイナースクラブカードの基礎知識から保有メリットまでを詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
確かに年会費の高いクレジットカードではありますが、それ以上に受けられるサービスも非常に多いので、是非、この機会に発行を検討してもらえればなと思います。
以上、専門家がダイナースクラブカードを解説(2024年版)!その年会費や保有メリットなど、ダイナースクラブを使う上での注意点まとめ…という話題でした。
ダイナースクラブ関連リンク:
ダイナースクラブカードを作りたいけれども、審査に通るか心配な方は、下記記事も参考に。ダイナースクラブの審査難易度についてわかりやすくまとめています。
*1:現状、ダイナースクラブカードで海外旅行傷害保険&国内旅行傷害保険に加入するためには、旅費をダイナースクラブカードで決済しておく必要性があります。普段から航空券代やパッケージツアー代をクレジットカード払いしている方は、これらの費用をダイナースクラブカードで支払うだけで加入できるのでご安心ください。