今回は株式会社や合同会社といった法人で利用可能な「法人向けETCカード」を紹介してみたいと思います。
これらの法人向けETCカードであれば設立1年目や2年目であっても問題なく作成できるものばかりなので、車やトラックなどの営業車を使う業種の方は、是非、導入を検討してみてください。
一度作っておけば経営者であるあなた自身が利用する際はもちろん、社員の高速代金支払いをスムーズにできるメリットがありますよ。
- 法人ETCカードの基礎知識:
- 法人ETCカードの導入メリット:
- おすすめの法人ETCカード:
- クレジットカードが作れない方向け:
- 法人ETCカードのQ&A:
- 経費管理がしやすい法人ETCカードを作ろう:
法人ETCカードの基礎知識:
まずは法人向けETCカードの基礎知識から解説。すでに知識がある方は読み飛ばしてしまってかまいません。
法人ETCカードは主に2種類:
法人ETCカードには大きく分けて2種類のETCカードが存在。
1つは法人向けのクレジットカードを作成して作るETCカード、2つ目はクレジットカード発行無しで作る法人ETCカードです。
- 法人向けのクレジットカードを作成してETCカードを発行する方法
- クレジットカード発行なしで法人ETCカードを作成する方法
基本的には1番目の法人向けクレジットカードを作成し、ETCカードを発行するのがベスト&王道ですが、クレジットカードがどうしても作れない場合には2番目も検討の余地アリ…といった感じですね。
わざわざ最初から2番目を選ぶ必要性はありません。
起業したてでも法人向けカードは作りやすい:
次に『いくら法人向けのETCカードが欲しくても、うちの会社はまだ出来たばかりの新興企業だから作れるわけないよ』と思われる方もいるかも…ですが、最近では設立直後の法人であっても比較的カンタンに法人カード発行ができるように変化済み(詳しくは法人カード詳細の記事を参照)。
- 以前:
法人設立直後は法人カードが作れなかった(設立後3年程度では審査落ちした) - 現在:
法人設立直後でも作れる法人カードも(設立したてでも審査突破可能)
特にこの記事で紹介中の法人向けETCカードはどれも設立直後でも作れるカードのみ…なので、『うちの会社ではきっと法人カード作成なんて無理だ』と自己判断せずに申込に挑戦してみてください。
きっと意外なほどすんなりとETCカードを入手できてしまうことでしょう。
経営者個人の信用で作れるカードも:
また、会社の信用力で法人クレジットカードを作るのではなく、社長個人の信用力を使ってビジネスカードを作るのも可能。
こちらは赤字の株式会社や有限会社であっても社長本人の信用力が高ければ作れるので、『うちの会社は赤字だから法人向けのETCカード入手など夢のまた夢だ…』と思ってる企業経営者の方も諦めずに申込を検討ください。
- 設立直後:作成可能
- 決算が赤字:作成可能
- 債務超過:作成可能
そのくらい、昔と今では審査基準は違うのですね。
名称は法人ETCカードだけど個人でも作れる:
株式会社や合同会社の経営者じゃなく、個人商店などの個人事業主でも法人ETCカードは作れるのか…というと、これはまったく問題なし。
個人事業主としてきちんと活動している実態があればそれだけで審査対象となるので、「営業者で使う用のETCカードが欲しい!」と思っている方もクレジットカード作成を検討ください。
また、事業者として登録したばかりの個人事業主ならどうなのかというと、こちらもまったく問題なし。
特に個人事業主対象の法人ETCカードは事業の業績うんぬんではなく、個人事業主本人の信用力を使って審査を行うので、赤字だろうが売上0円だろうが関係ないのですね。
- 赤字の個人事業主:作成OK
- 売上0円の個人事業主:作成OK
個人事業主でも作成OKの法人ETCカードを狙っていきましょう!
法人ETCカードの導入メリット:
社員にETCカードをもたせるメリットを知りたい方のために、法人ETCカード導入のメリットについてもまとめておきます。
導入すべきか迷っている経営者の方はどうぞ。
高速道路上の事故から社員を守れる:
高速道路料金を現金で払う場合、どうしても料金所で一度、止まる必要性があります。
しかし、ご存知のように今や90%を超える方がETCカードを使って料金所を通過する時代(転載はこちらから)。
そんな時代に料金所で停止してしまうと後部からの衝突事故に巻き込まれてしまう可能性があるので、法人ETCカード導入が社員の身の安全を守ることに繋がります(ETCゲート手前の無理な車線変更も防止できる)。
- ETCカードで料金所通過:追突されにくい
- 支払いのために料金所停止:追突のリスク有り
また、一度事故に巻き込まれてしまえばその後の仕事に支障が出る可能性も否めません。
取引先を待たせてしまうことになるだけでなく、最悪、社員が怪我をしてそのまま退職…なんてこともありえるので、社用車で高速道路を通行させるつもりがあるならETCカードはもはや必須と言えます。
社員ごとの通行記録が作れる:
法人ETCカード導入のメリット、2つ目は社員ごとの通行履歴が作れること。
これ、たとえば会社内で共有可能なETCカードを数枚用意し、高速道路を通行する時にだけ持ち出しさせる方法でも構わないのですが、これだとどの社員がどこの区間を走行したのかの履歴がわかりにくいんですよね。
- ETCカードを共有:
誰がいつETCカードを使ったのかわかりにくいため、社員ごとの通行履歴がわかりにくい - 個別にETCカード発行:
社員の人数分だけETCカードを発行すれば、社員ごとの通行履歴がわかりやすい
その点、社員の人数分だけETCカードを発行して手渡ししておけば、どの社員がどこの区間を走行したのか丸わかり。
同時に私的なETCカードの悪用についても発覚しやすくなるので、社員に対する監視の目にもなりますよ。会社全体の経費削減にも繋がることでしょう。
経費精算が楽になる:
法人ETCカード導入のメリット、その3は社員の経費精算が楽になること。
まぁこれは詳しく記載しなくても経営者の方なら理解してもらえると思いますが、社員が自分のお金で高速道路の通行料を払うとレシートとの照合作業が必要になったり、精算書を使った現金のやりとりが別途必要になるなどなど、面倒な手間が生じることとなります。
反面、社員に個別にETCカードを発行しておけば、高速道路通行料の精算は一切不要。
- 社員が通行料を立て替え:経費精算で手間が必要になる
- 法人ETCカードを付与:利用分は自動で会社経費となる
なにせ使った利用分はすべて指定銀行口座から引き落としされるので、社員も助かれば総務&経理の業務削減にも繋がります。
社員の不正防止にも:
加えて社員に経費精算をさせる形だと、社員が私的に利用した通行料を請求されたり、友人&知人からもらったレシートが紛れ混んでしまったりと不正を呼び込みやすい側面も。
- 社員が通行料を立て替え:不正が起きやすい
- 法人ECカードを付与:不正の起こりようがない
そういった意味でも社員に個別にETCカードを渡しておけば不正のしようがないので、経営者&社員双方にとっての信頼構築に繋がることでしょう。
ETC関連の割引が受けられる:
法人ETCカードを利用するメリット、最後はETCカードを利用すると当たり前ではありますがETC周りの割引を受けられる点です。
これは滅多に高速道路を通行しない企業にとっては恩恵が少なく感じるかもですけど、平日朝夕割引や休日割引など、ETCカードを利用したからこそ受けられる割引はかなり豊富(転載はこちらから)。
下手すると1回の割引だけで法人ETCカード導入の費用をまかなえる場合すらあるので、事業者であればこういった経費削減にアンテナを立てておくようにしてください。
それで会社全体の合理化を達成できますよ。
業務効率の改善にも繋がる:
法人ETCカードを導入すれば社員による経費精算作業が楽になるだけでなく、経費や総務の作業も減る…というのはここまでで解説させていただいた通りですが、他にも高速道路の料金所渋滞に巻き込まれにくいとか、社用車利用時にETCカード持ち出しの手続きが不要になる「業務効率改善」も忘れちゃいけない点。
- 料金所渋滞を避けられる…早く目的地に着ける
- ETCカードの共有不要…持ち出し手続きやストック不足で困らなくなる
どちらも非常に細かい点ではありますけど、こういう作業効率の悪さが事業全体の足を引っ張ってしまうこともあるので、経営者なら改善あるのみです。
おすすめの法人ETCカード:
前置きが長くなりましたが、ここでやっとおすすめの法人ETCカードを紹介。会社規模やETCカードの発行希望枚数にあわせて、作成カードを選んでみてください。
JCB一般法人カード:
王道とも言える法人ETCカードが、JCB一般法人カード。
必要な分だけ追加カードの発行が可能な法人クレジットカードなので、社員の数だけETCスルーカードを発行する…なんてことも出来ます。
ETCスルーカードN(ETC専用ICカード)
ETC対応のICチップを搭載した、ETCのみで利用できるカードです。ETCスルーカードNは、JCB法人カード1枚に対して複数枚発行できます。
車両ごとにカードをお持ちになれば、有料道路利用代金を会社経費としてまとめて精算することができます。
また、当然ながらETCカード発行だけでなく、JCB一般法人カードにはクレジットカード決済機能が備わっているので、経費の支払いに使える点もおおきな魅力。
加えてクレジットカードは後払いで代金を支払う仕組みなので、会社全体の資金繰りを良くできるというメリットもありますよ。
三井住友ビジネスカード(クラシック):
三井住友ビジネスカード(クラシック)は、Visaカードの発行で有名な三井住友カード株式会社が発行している法人カードです。
こちらも複数枚のETCカードを発行できるビジネスカードなので、社員それぞれにETCカードを渡したい経営者の方は選択肢にいれてみてください。
ゴールドカードやプラチナカード等のハイステータスカードを選択できるのもひとつのメリットです。
設立間もない法人でも作成可能:
あと、三井住友ビジネスカード(クラシック)は法人設立間もない企業でも作れる…と明言されているカードなので、社歴が浅い企業の方も安心して申込可能。
会社が設立して間もないのですが入会できますか?
設立間もない企業さまにもご入会いただいております。(※弊社所定の審査の結果、カード発行をお断りする場合もございます。)
残念ながらフリーランスや個人商店経営者などの個人事業主では作れませんが、法人格をお持ちの方なら申込に挑戦もらえればと思います。
個人向け三井住友ビジネスカード:
株式会社等の法人経営者が対象ではなく、フリーランスなどの個人事業主向けの法人カードが三井住友カード ビジネスオーナーズ。
こちらは法人経営者向けではなく個人事業主向けのビジネスカードなので、このカードを通してETCカードを発行すれば経費用の法人ETCカードとして活用可能。
入会時の提出書類は、代表者ご本人の確認資料のみ(登録簿謄本・決算書不要)で手続きが簡単。会社設立間もないお客さまでもお申し込み可能。
また、法人経営者だけど会社の経営が赤字だ…という方は、経営者本人の信用力で作れるこちらのカードを選択してもOKです。
個人事業主で複数枚のETCカードが欲しいなら:
この三井住友カード ビジネスオーナーズの良いところは、個人事業主でもパートナーカードを利用して複数枚のETCカード発行が可能になる点。
残念ながら他の法人向けクレジットカードだと複数枚発行は法人のみ…なんてことが多いため、小規模な個人事業を営んでいる方は三井住友カード ビジネスオーナーズを検討すると良いでしょう。
- 他の個人事業主向けカード:ETCカードの複数枚発行が難しい
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ:ETCカードの複数枚発行OK
それで社員が自由に使えるETCカードを複数枚入手可能です。
社員が多い&社用車が多いならJCBがおすすめ:
社員数や社用車の数が多い中規模以上の企業であれば、ETCスルーカードを多数発行が可能なJCBの法人カードを選ぶのがおすすめ。
しかもETCスルーカードの年会費は無料なので、社員の数分だけ発行しても経費が増えないメリットもありますよ。
個別に社員の走行記録を確認したい経営者に最適です。
クレジットカードが作れない方向け:
続いてクレジットカードが作れない方、嫌いな方向けの法人ETCカードです。
こちらは出資金が必要だったり、利用金額に応じて手数料が取られたりといろいろとデメリットも多いですが、いわゆる「ブラック属性」の方であってもETCカードを作成できるのが大きなメリットですね。
有限会社や株式会社だけでなく、個人事業主の方も審査を通過すれば作成できるようです。
高速情報協同組合のETCカード:
クレジットカードを作りたくない方におすすめなのが、高速情報協同組合が発行している法人向けのETC専用カードです。
高速情報協同組合とは下記引用部分のように、中小企業を支援するために作られた組合のこと。
高速情報協同組合とは?
中小企業の事業を多角的にアシストする「高速情報協同組合」。異業種交流や各種共同購買・共同利用を通じて事業経営を効率よくサポートします。
コストの削減や新たな経営戦略に役立つ情報の提供・交流など、経営の促進を目指した事業協同組合です。
決して怪しい企業でもなんでもなく、すでに設立から25年以上の事業実績があるのでご安心ください。
手数料がかかるのがネック:
高速情報協同組合発行のETCカードは休日割引や深夜割引などなど、クレジットカードで作成したETCカードと同じ割引が受けられるのは大きなメリットですが、高速道路料金の支払いに対して5%の手数料がかかるのがネック。
ただ各種割引を考えると、高速道路の料金所で現金払いをするよりはよほどお得なので、クレジットカードが作れないとか嫌いな方はこちらの導入を検討してください。
それで経費の節約が可能となります。
阪神高速や首都高でお得な法人ETCカード:
同じく高速情報協同組合が発行している、首都高や阪神高速道路でお得なETCカードがこちら。
車1台1台に対して紐付けて発行するタイプの法人ETCカードとなっていますが、首都高や阪神高速を利用する機会が多い&月間の高速道路料金の支払いが大きい場合には、豊富な割引制度が用意されているこちらのETCカードがおすすめです。
使い方によってはクレジットカード会社発行のETCカードよりも割引率が高まりますよ(他の高速道路でもETC通行が可能)。
高速情報協同組合って怪しくないの?
『クレジットカードを発行せずにETCカードを入手できるのは魅力的なんだけど、高速情報協同組合なんて名前、聞いたことないからちょっと心配。ほんとにそんな組合経由で法人ETCカードなんて作ってもいいの?』と心配な方は下記記事も参考に。
とりあえず高速道路協同組合は組合自体の歴史も長く、クレジット機能なしのETCカード発行を検討している方から多くの申込がある組合なので、別段、怪しいことはまったくありません(法人としての登記も建物も実在します)。
安心して申込をしてもらえればと思います。
法人ETCカードのQ&A:
ここで法人ETCカードに関する知識をさらに深めるべく、Q&A形式でよくある質問とその答えを作ってみました。
もっとよく考えてから申込がしたい…という方は、これらの知識もしっかり得た上で法人ETCカードの比較をしてもらえればと思います。
Q.個人向けのETCカードで良いんじゃないの?
わざわざ法人向けのETCカードなんて作らなくても、楽天カードやイオンカードなんかで作れる個人向けのETCカードでも良いんじゃないの?
確かに社員数ゼロの1人事業であればそれでも全く構いません。
しかし、法人ETCカードを導入すれば業務用に利用したETC料金を明確に分けられるため、税務調査等のことを考えるならしっかり分けて利用するのがおすすめ。
- 個人向けETCカードですべて管理:
私的と仕事の区別がつかないので家事按分や通行履歴で経費算入するしかない(税務調査の時に私的利用を疑われてしまうことになる) - 個人&法人向けETCカードを併用:
仕事で利用した高速道路通行料が一目瞭然でわかるようになるので、全額を経費算入できる(私的利用分は別のETCカードを利用する)
そうじゃないと税務署からあれやこれやと指摘を受け、追徴課税に繋がることもありえます。
社員に使わせると利用規約違反:
加えて自分名義のETCカードを社員に使わせている事業者の方もいるかもですが、ETCカードとはいえ、クレジットカードを他人に使わせる行為は利用規約違反。
社用車が車上荒らし等にあってETCカードを盗まれてしまった場合には、その損失を自己負担させられる危険性もあるので、社員にETCカードを使わせるつもりがあるならその社員用のETCカードを発行しておいたほうがなにかと安心&安全ですよ。
万が一の時の補償が違います(ETCカードが不正利用された時の補償については下記記事参照)。
Q.レンタカーやカーシェアで使っても良いの?
『うちの会社には社用車と呼べるようなものがないので、車が必要な時は社員にカーシェアを利用させてるんだけど、その場合でもETCカードって使えるの?』
そんな疑問をお持ちの方もいるかもですが、こちらは全く問題なし。
なぜなら法人クレジットカードで入手可能なETCカードには車両制限がかけられていないものが多いので、レンタカーやカーシェアリングだけでなく、個人名義の車でだってETCカードをそのまま利用可能となります。
- レンタカー:ETC利用可能
- カーシェアリング:ETC利用可能
- 個人名義の車:ETC利用可能
当然、社員名義の個人所有車であっても問題ありません。
ETC車載器がなくても支払いできる:
また法人向けのETCカードがあれば、ETC車載器がなくても高速道路の料金所で支払いができる強みも存在。
こちらは係の人に対してETCカードを手渡しすればそれで高速道路料金を支払い処理してくれるので、社員の高速道路料金を確認&管理したいならやはりETCカードがあると便利なのですね(ETC車載器がないと休日割引等のETC割引を受けられない点は注意)。
※一部の高速道路や有料道路ではETCカードによる支払いを受け付けていないので、万が一の時に備えて現金もお忘れなく。
Q.個人事業主でも申込可能なの?
法人ETCカードはフリーランスや個人商店経営者などの個人事業主でも作れるか心配だ…という方は多いですが、個人事業主である私自身が入手しているように、基本的には「個人事業主だから審査に通らない」なんてことはありません。
- 世間のイメージ:
個人事業主だと法人向けクレジットカードが作れない - 実際の状況:
個人事業主でも法人ETCカードは作成可能
しかも今回紹介した事業者向けの法人ETCカードには、設立1年目であっても作れるETCカードを含めて紹介しているので、審査通過できるか心配ならそれらのカードを申込ください。
他社のクレジットカードで返済遅延を起こしているとか、過去に自己破産を経験しているとかでもない限り、驚くほどカンタンに入手が出来てしまうことでしょう。
現状の法人向けクレジットカードなんてそんなものです。
Q.赤字でも法人ETCカードは作れるの?
『社員に持たせるETCカードが欲しいんだけど、うちの企業はここのところずっと赤字決算…。さすがにこれじゃ入手はできないよね?』と心配な方は、会社の信用力ではなく社長本人の信用力で作れる法人ETCカードを入手すれば大丈夫。
こちらであれば会社の決算書や登記簿謄本の提出そのものが不要なので、年間1億円の赤字を出していようが債務超過に陥っていようが、社長の信用力に問題がないなら作成は可能です。
反面、決済書の提出を求められる法人クレジットカードには無駄に挑戦をしないほうが無難かも。
さすがに過去3年の間に赤字決算を出している会社には発行してくれない可能性が高いので、会社の経営がピンチなら社長本人の信用力で作成あるのみです。
Q.ETCコーポレートカードとの違いは?
法人ETCカードとETCコーポレートカードの違いについては、率直、明確な違いや定義はありません。
あくまでそれらの違いについてはETCカードを発行しているクレジットカード会社ごとの呼び方の違いでしかないので、明確にその差を述べることはできません。
強いていうなら若干違いあり:
それじゃさすがにちょっと不親切なので、この2つに対する個人的な印象をお伝えしておくと、ETCコーポレートカード=会社規模が大きなところが発行している社員向けETCカードという感じはあり。
そして法人ETCカードはETCコーポレートカードを含めた全般を指す印象なので、違いがわからずに困ったらそんなイメージでこの2つの用語を使い分けてもらえればと思います。
- ETCコーポレートカード:大企業向けのETCカード
- 法人ETCカード:ETCコーポレートカードを含めた法人向けETCカード全般
ほんとその程度の違いですよ。
ETCカードを作らない手もあるか?
ETCカード発行ってなんか面倒だから、今まで通り現金払いで高速料金を払い続ければいいや…なんて思われる経営者の方もいるかもしれませんが、社員のためではなく会社経営のことを考えるなら、ETCカード発行が絶対におすすめ。
やはりETCカードがあれば高速道路の料金所渋滞に巻き込まれる可能性が減りますし、経費精算で社員&経理担当者の時間を無駄に使うこともなくなるので、年会費が仮にかかったとしてもETCカードがあったほうが会社の利益は増えますよ。
面倒でも是非、作るようにしてください。
経費管理がしやすい法人ETCカードを作ろう:
ここまで会社設立直後でも作れる法人ETCカードをいくつか紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
前述のように法人向けのETCカードを作ればその後は高速道路の通行がラクになるだけでなく、社員の交通費精算などもしやすくなるので是非、この機会に申込を検討してみてください。
社用車の数分だけETCカードを用意すれば高速道路の通行記録管理もラクになるので、営業効率アップ効果もありますよ。
- JCB法人カード…社員が5人以上いるなら
- 三井住友ビジネスカード…小規模な法人経営者なら
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ 公式…社長個人の信用力で作るなら
以上、専門家が法人ETCカードを徹底解説(2024年版)!経営者なら社員それぞれに法人ETCカードを持たせ、高速道路の通行記録を管理しよう…という話題でした。
参考リンク:
会社向けのETCカードだけでなく、個人用のETCカードも欲しい方は下記記事がおすすめ。
年会費無料で使えるETCカードのみを厳選しています(ETCカードの比較方法も解説しています)。